週刊現代シリーズその5(・・・やっとこさ、最終回)

で、なになに?その小見出しが

「脊柱管狭窄症」は原因じゃない ~痛みの根本は「心」から作る~

ですって?

前半部分は「おぉ!我が意を得たりかな?」と思ったのですが、後半部分は「???」

で、ここに登場するのが

>世界各地の辺境への潜入取材で著名な、ノンフィクション作家の高野氏

15年ほど前、突然ひどい腰痛に襲われた氏は、整形外科や整体、鍼灸などあらゆる治療を試した顛末を「腰痛探検家」という本に書いたお方なのだそうです。

で、その氏曰く

>「八方手を尽くした末にいわば『ヤケ』になり、激痛もかまわず水泳に没頭したところ、いつのまにか腰痛が『気にならなくなっていた』」

そうです。私などは、この文章を読んで

「なるほど。そういう事もあるよね」と思う反面、気になるのが

「この人の15年前の腰痛がどういう腰痛だったんだろう?」

ということと、

「ひどい腰痛というのが、この人の中の基準での『ひどい』であって、数値化や他の人と比較出来るものじゃない【主観】でしかないから、普遍的なものじゃないよな」

という2点です。

(こういう点で、やはり雑誌やテレビの情報を鵜呑みにするのは危険だと思いますよ)

で、記事は

~痛みとつきあって生きる~

に続きます。そこにこんな記述があります。

>特集の冒頭で、腰痛の多くは原因不明だと述べた。この話には続きがある。じつは、さらにそのうち8割が、ストレスによる「心因性」の腰痛だという学説があるのだ。

出た出た。これです。先ず

>腰痛の多くは原因不明だ
です。

これは、もう何年も前になりますが、整形外科学会さんや日本腰痛学会さんが「腰痛85%は原因不明」と発表されたことがあったことを受けています。

以前にの書いたことがありますが、私の中でこれは

「腰痛を患っている方にレントゲンやMRIなどの画像診断をしても、そのうち85%の方が画像上の異常と症状に整合性がない

と言っておられるということなんです。

言い換えると

「腰痛を患っている方の15%は、レントゲンやMRIの画像上の異常と症状に整合性があるということです。

 

レントゲン
MRI

例えばですよ、プロ野球で1割5分の打率のバッターってどうなります?

ね?そういうことです。

もし、その選手が「やたら脚が早い」とか「めっちゃ守備が上手い」とかだったら別ですが。

「やたら脚が早い」とか「めっちゃ守備が上手い」は、例えば、「あ!こんな所にガンがあった」とか、「内臓がおかしいぞ」みたいなことに当たる気がしています。

つまり、レントゲンやMRIなどの画像診断はガンやその他病変の発見には有用ですが、こと「腰痛」に関してはあまり役に立たない。

腰痛を患っている方の85%はレントゲンやMRIには映らない、分からないことが原因だということです。

 

 

ナイスキャッチ!!!
ざっざぁー!

続けます。

「心因性」という点です。

「悪魔の証明」という言葉があります。

「絶対に無い(違う)ということの証明は不可能だ」という意味です。

「腰痛の原因に心は関係ない!」と言いきれる材料を、悔しいですが持ち合わせておりません。あれはいつだったか、NHKでもそんな特集がありました。

「脳で抱えきれないストレスを、脊髄を通じて下部にある腰に分散しているんだ」という話です。

解明しきれていない脳・人体の機能ですから、そういったこともあるのでしょう。

否定は出来ません

ただ、ちょっと待って下さい。

抱えきれないほどのストレスを抱えている人ってどんな生活してますか?どんな姿勢でいることが多いですか?人体にストレスがかかると内分泌系にどんな反応が起こりますか?その時、血流は?

 

 

みたいな事を思うと、レントゲンやMRIでは分からないことが、ますます怪しく思えます。

 

一応こう見えて昭和の体育会アメフト部。

なんなら「根性だー!気合いだー!」の世界でもまれて来たように思われがちですが、本当の体育会の人間は、目標とする勝利のために「根性だー!気合いだー!」とだけ叫んだりしません。もちろん、最終的には「精神論」的な部分が大切ですが、その前に「方法論」がなければなりません。

「なぜ、その練習方法を選択したのか」

です。

治療でも同じです。

「腰痛ですか?〇〇さんの腰痛は心因性ですから、考え方を変えましょう」

なんてのはただの「逃げ」です。

その方の痛みの場所、

出方、

治まり方、

日常生活、

既往歴、

現在の他の症状・・・

などから、原因を推察し、

その解決策を考え

施術し

結果を踏まえてまた施術し・・・という事が大切なんです。

 

~痛みの根本は「心」から作る~

なんてことを真顔でいう人にはなりたくありません。

 

で、そんな場合は?

口幅ったいですが、我々の出番だと思っちゃったりしちゃったりしてるんですよね。もうちょっと言っていいですか?

 

ボクの出番じゃないか、って。

というシリーズ最終回でした。