大腿骨骨頭部壊死の患者様 その2

病院では「大腿骨骨頭骨頭部壊死です」と言われた患者様のその後です。

結論から申し上げると、手術です。

先日、お知り合いのご紹介もあり県外の病院で診て頂いたところ

「○○さん、よくこれで頑張ってこられましたね」

と先生が驚かれたそうです。確かに。

お話によると、高速で徳島まで行ってそこからフェリーで海を渡って・・・だそうでしたから。

そして言われたのが

「出来るだけ早く手術をしましょう」

ということ。その時撮ったレントゲン画像がこちらです。

以前の「院長日記」を書いた時点ではこう考えていました。

患者様曰く

「股関節の痛みは、股関節骨頭部の壊死が起こっているからですと病院で言われました」

「手術が必要になるのは5年後くらいと言われました」

「先生のお話では、股関節骨頭部がレントゲンで白く映っているそうです(注:その時の画像はお手元にありませんでした)」

「仕事でどんどん痛くなりますが、痛む場所は脚の付け根だったり腰だったりします」

「とにかく階段の上り下りはシンドイ」

と。そこで私が考えたのが

(手元に画像がないため)レントゲンで白く映っているかも知ないけれど、お医者様曰く「手術するとしても5年後くらい」だとすると骨の変形や陥没は起こしていないということではないか?

とすると、痛みの原因に股関節骨頭部の壊死が関係しているかも知れないけれど、教科書的には骨頭部が欠けたり陥没が無ければ痛みは起こらないことを考慮すると、痛みの原因として「腸腰筋が固くなってるため」という可能性も捨てきれない。というのも「日によって痛みの場所が腰だったりする」と患者様はおっしゃられている。

それと「階段の上り下りがシンドイ」というのは、脚に力を入れる命令を送る大腿神経が固くなった腸腰筋で圧迫を受けているからじゃないか?

そして、前回も書きましたが、患者様の歩き方。赤ちゃんのよちよち歩き。左右に身体を揺らしながら、よいしょッ、よいしょッ、という感じです。

これは前後に大股で歩くことが出来ない状態で、腸腰筋が固くなった方もこのような歩き方になる可能性は十分にある。

お医者様が言うように

「手術するにしても5年後くらい=今すぐ手術するほどではない」

のであれば、せめてそれまでの間、お仕事での痛みを改善させられる可能性があるのなら施術すべきだ

と、こんな筋道です。

ですが、患者様にレントゲン画像を見せて頂いた瞬間「あ、これは手術ですね」となりました。

赤丸の所を下の画像と見比べると差は歴然です。

変形や陥没はもちろん、骨と骨の隙間もほとんどありません。

本当に、この状態でよく今まで痛みを我慢されて・・・改めてそんな思いです。

手術は今月末に決めたそうです。ですが、患者様。

「それまでの間は来させてもらってもいいですか?」

とのこと。

「え!もちろんですよ。けど、大丈夫ですか?」

「はい。今までもそうなんですが、施術してもらった後は痛みが軽くなるんです。あと、ポカポカ温かくなる感じもするし」

とのこと。

患者様のお言葉から考えると、今の痛みの大きな原因は股関節の骨の変形や陥没なんですが、その何割かはその周囲で固くなってしまった腸腰筋にもあるということじゃないでしょうか?

例えば痛みの原因が10あって、そのうちの4つが腸腰筋にあれば、施術をすることで10あった痛みが6割に軽減される。そんな感じです。

当院の施術で、普段の生活で痛みが少しでも軽くなるのであれば、今月末の手術までの間全力で頑張ります。

 

以上、ご報告でした。

(あ、ちなみに「ポカポカする」のは下半身への血流が改善させている現れですね^^)