「私、右の骨盤が上がってるんですよ」

「私、右の骨盤が上がってるんですよ」

今日もそんな声をお聞きしました。どこかの先生に言われたそうです。

日本語だという事以外、自分には「なんのこっちゃ?」ワードの代表です。

申し訳ないのですが、決して

みたく、ビックリしません。

糸で吊るす人形を想像してみます。

頭があって、背骨があって、骨盤があって、その骨盤の左右から脚の骨があって、足があってぇのぉ、地面です。

上半身と下半身をつなぐ骨盤の右側【だけ】が上がる?

じゃ、左側はそのままってこと?じゃ、その「そのまま」の基準は?

違うの?

じゃ、じゃ、右が上がった分だけ左側は下がったってこと?

じゃ、じゃ、その分だけ左脚の骨が短くなって、その分だけ右脚の骨が長くなったの?

違うの?

じゃ、じゃ、じゃ、右脚だけ宙に浮いてるの?ドラえもんみたく。

違うの?

じゃ、じゃ、じゃ、じゃ、歩くたびに体が右に傾くの?「ガクン、ガクン」と。

もちろん、ご病気やお怪我でそのような歩き方になってらっしゃる方はいます。

大変ご苦労をなさっていますが、その方は決しておっしゃいません。

「私、右の骨盤が上がってるんですよ」

なんてことは。なんなら、続けて

「だから、肩が凝るんですよね」

などとは。

 

同業者からもよく聞きます。自信満々に

「骨盤の右側が上がっていると、肝臓が押しつぶされて云々」

「骨盤の右側が上がっていると、右側の神経が圧迫されて云々」

その度、不思議な気持ちになります。

骨折でもすりゃそういう事も起こりえるかもけど、てことは「骨のリモデリング」が失敗したの?と。

心の中で言ってます。

「もいっかい学校行ってこいやw」と。

もちろん、目の前の方の同業者さんにそんな事ぁ言いません。

トレビの泉もビックリするくらい「へぇ~」と受け流させていただいております。