年明けに「あの」を考える

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

さて、昨日はドタバタしながら大掃除。

なんとか間に合ったぜ!感満載で、本当の本当に隅から隅まで?と聞かれると

「ぐぬぬ!💦」

が本音ですが、新しい年を迎えるには

「ま、ええんちゃ?」

くらいには出来ました。

 

ということで、日課にしてたウオーキングが出来なかったので、今日は昨日の分も含めて「新年の歩き初め」を。

 

いつもより長めにということで、いつもは歩かないコースを歩いていると、こんな貼り紙が。

 

「えぇーー!」

近所のラーメン屋さん「龍己」が昨年末で閉店し、6日からワールドプラザ内にお引越しとのこと。

実は、一度も来たことがなかったんです。

例の自分の中の勝手な「道後温泉の法則」で、

「いつでも来れると思うといつまでたっても行かない」ってヤツ。

 

だって、いつ前を通っても店の前に行列が出来てたし。

あと、お昼にラーメンだと、もしかして午後の診療でも匂いが残って・・・なんて思いも。

 

「そっか、繁盛して店も狭くなってショッピングモールに移転か。おめでとうございます」

と思いつつも、ちょっとした疑問が。

 

いつもより長めのウオーキングで色々考えてみました。

 

実はこの場所、それまでも何件か居酒屋さん的なお店が入っては出ていき、出ては入りしていた場所。産業道路という車の通りが多い道沿いではあって目立つ場所ではありましたが、ファミレス的なお店には狭く、それこそ居酒屋さんだと

「そもそも、車で来ちゃアカンでしょ。駐車場を狭いし」

みたいに、かなり厳しい立地条件。

 

そこに、数年前「龍己」さんというラーメン屋さん。

 

「お!今度はどうかな?」

と思ってたら毎日毎日行列の大繁盛。

 

もちろん、並んで待って食べても美味しいというのがあるのでしょうけど、自分はちょっと考えました。

 

古いお店、決して「うわぉ!キレイ!」とは言えないたたずまい。

そんな所に敢えて出店したラーメン屋さん。

「いい立地を押さえるだけの資金力はないけど、俺のラーメンを食ってくれ!の思いが強いのかな?」と勝手に想像。

新しいラーメン屋さんということで、目ざといラーメン好きな方は我先に来店。

狭い店なのですぐに満杯に。

とすると、当然待ってもらうことになり、外には常に待ってる人が。

とすると、産業道路を行くドライバーさんの目につく。

「お!あそこはいつも並んでんな。そんなに美味いのか?じゃ、一度・・・」

と思う人は必ず現れる。

一人で来る人もいれば、家族や恋人と来る人もいるだろう。

とすると、このご時勢。

SNSで「今、“あの”龍己に並んでます」と投稿。

で、それを多くの人が目にして、「え!“あの”龍己?私もいっぺん行ってみたかったのよ」

となり、「どんなかった?」とコメントが入ると、わざわざ並んで食べたラーメンを

「いやぁ、不味かったよ」とはなかなか言いにくい。

ていうか、ホント美味しかったのでしょう。

で、それを見たSNSのトモダチがまた行く。

 

ポイントは“あの”龍己。

 

“あの”いつも行列が出来てる

“あの”狭いお店なのに繁盛してる

“あの”お世辞にもキレイとは言えないお店の

“あの”資金力はないけど店主の情熱だけでオープンしたかのような

数多くの“あの”という付加価値

多分にコッチが勝手に想像しているだけなのかも知れないのに。

 

いや、勝手に想像させたのなら、すごいマーケティング力だ。

 

一度も行った事がないのに、「すごいな」と感心してきた龍己さんが、ワールドプラザという大型ショッピングモール内の一角に移転されるとのこと。

しかもそこは、

産業道路からは見えない、

駐車場は死ぬほどあって、

多くのお店がひしめく、

おそらくはキレイな店舗に。

 

多くの“あの”がかき消されるのに・・・

 

いや、あそこで繫盛させた店主さんなら「新たな”あの“戦略」を持ってのことなのでしょう。

 

今度こそ、行ってみたいと思います。

うちも、龍己さんに負けない“あの”を身につけないと、そして皆さんに知ってもらわないといけません。

だから、龍己さんの新たな“あの”を確かめに。