「そちらで自律神経の治療をされてるとお聞きしたんですが・・・」
「おたく、自律神経失調症やっとるん?」
たまにいただくお問い合わせではあるのですが、今週は2件も。
それも、「やってますか?」ではなく、「やってると聞いている」というのが前提として。
正直言います。
自律神経失調症の治療はしてません(TT)
HPやチラシ、それこそこういったブログやSNSでも一切触れてません。
けど、うちで施術させていただいている間に
「実は私・・・」
と、自律神経失調症でお悩みの方が改善された例が時折あるんです。
時折ですよ。決して、それを売りにしてませんし。
(先ほどのお二人は、お電話でお聞きしたかぎり、患者様からのご紹介でした)
ただ、
「あ!とすると、こういうメカニズムで良くなってらっしゃるのかな?」
と推察することはあります。
今回は、そんな院長日記です。
お腹ピーピーなんです
ひと言で下痢といっても、原因は様々です。
食当たりで起きますし、腸での水分吸収が上手くいかなくても起きますし、ストレスや暴飲暴食でも起きます。
要するに、表に現れる症状が同じでも原因は違うんです。
鼻水だってそう。
風邪ひいても出ますし、花粉症でも出ますし、気温差で出たりもします。
自律神経失調症もそうなんじゃないか?という事です。
キーポイントは【症】
当院には、脊柱管狭窄症でお困りの方がよく来られます。
で、多くの方に改善していただいていますが、ここでのポイントは【症】なんです。
脊柱管狭窄症を治すことと、脊柱管狭窄を治すことは違うと思うんです。
手術が出来ない当院では、狭くなっている脊柱管を広げることは出来ません。
けど、症状は改善できることが多々あるんです。
脊柱管狭窄症の代表的な症状に「間欠性跛行」というものがあるのですが、これは脊柱管狭窄症でも起こるし、
閉塞性動脈硬化症と呼ばれる動脈硬化が原因でも起こります。
狭くなった脊柱管を広げることは出来ませんし、固くなった動脈を柔らかくすることも出来ませんが、表に現れた「間欠性跛行」という症状を改善することが出来る事があるんです。
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/intermittent_claudication/
これも、「間欠性跛行」という症状が脊柱管狭窄や動脈硬化以外でも起こる症状だからです。
ずいぶん前の患者様で、典型的な脊柱管狭窄症の方が来られたのですが、こういう考え方のなかった自分は正直
「わっちゃぁ~、どうしよ。けど、頼って来てくれた以上は、出来る限りの事をやってみよう」
と色々チャレンジしたんです。
その中で
「あ!これが効くのか!?」
と感じたのがプロテックでした。
http://www.medica7.com/protec.php
この治療器、ざっくり言うと
「座った状態で腰を浮かすことで腰椎の負担を減らし、椎間板を広げ、腰痛や椎間板ヘルニアを改善する」
機械です。
腰を縦に引っ張りますから、脊柱管の中を広げるわけじゃないんです。
ないんですが、良くなったんです。
で、この方以外にも適応できたんです。
色々考えました。(頭髪がじゃなくて)無い頭使って。
で、行き着いたのが
「あぁ、このプロテック。椎間板を広げるから腰痛や椎間板ヘルニアの症状が治るんじゃないんだ。これをこうすることで、あれがああなるからだ」
でした。
とどのつまり
表に現れる症状と、それについている病名(?)に惑わされてはイケない
でした。
さて、自律神経失調症です。
自律神経失調症とはどういった症状かと言うと
本分にもありますが
>例えば、動悸、発汗、めまい、ほてり、頭痛、胃痛、腹痛、下痢、吐き気、ふるえ、筋肉痛、喉のつまり感、息切れ、食欲不振、全身倦怠感などの身体症状(「不定愁訴」という別名もあります)について、特定の器質的疾患(検査により臓器や器官に異常が認められる病気)がない場合に自律神経失調症と診断されることがあります。
ということです。
ん?分かりにくい?
色んな身体症状について、検査したけど特定の臓器や器官に異常がない場合に自律神経失調症と診断されることがあります
ということです。
ん?まだ分かりにくい?
お医者さんが検査しても原因がよぉ分からん時に
「あなたは自律神経失調症ですね」
という診断をされる、っちゅうことです。
これって
「腰痛の85%は原因不明」ってアレと同じ理屈付けなんです。
お医者さんが
「レントゲンやMRI撮って画像みたけど、わしゃよぉ分からん」
言うてるんです。
けど、私はこう思うんです。
「そうそう。確かに画像じゃ異常はないんでしょ。または、異常があったとしても、その方の腰痛の原因としては該当すると考えにくいということでしょ。それが85%もある、と。てことは、レントゲンやMRIじゃ分からない所に原因があるんじゃないっすか?」
と。
自律神経失調症も似たような事が起きていると思うんです。
だって、自律神経失調症の特効薬って無いみたいです。
表に現れた症状をその症状ごとに抑え込む、いわゆる対処療法であって症状の原因を改善させる根本治療じゃないみたいです。
https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/7899
じゃ、自律神経失調症、自律神経失調症、言い換えると自律神経が調子を失っていると言うけれど、その調子をコントロールしてる場所ってどこにあるの?って思いません?
ここです。
脳下垂体っていう部分の上にある視床下部ってところなんだそうです。
https://setagayanaika.com/blog/1061
ここから先は全くの推論です
自分が得て来た解剖学や生理学上の知識以外何の根拠もないですし、専門の先生からすると
「お前、アホか!いい加減な事言うな!」
と叱られるのを覚悟で書きますのでご容赦下さい。
で、視床下部です。
ここも人の体にある器官だと考えると、上手く働くために大事なのは血流では?と思うんです。
じゃ、その血液ってどこからくるの?というと、当然心臓からですよね。
で、心臓出て、首の方に枝分かれして、首の骨の横にある管の中を通って、頭蓋骨の底から入って脳に血液を送るんでしょ。
図でいうと、「椎骨動脈」という名前がついている所です。
とすると、その血液の流れを邪魔するのは?と考えたら
鎖骨の部分じゃないっすか?デコルテって言うんでしたっけ?
鎖骨部分を通る血管を邪魔するのって何?と考えると・・・はい、頭を支える筋肉です。
その筋肉を柔らかく使えるようにしてあげればいいんです。
と、いう考えに到達したんです。
じゃ、どうやって?
そこは、ホレ、ねぇ、企業秘密と言いたい所ですが、秘密でもなんでもなく、手技や電気治療機なんです。
筋肉を柔らかく出来るのであればなんだっていいと思うのですが、私はハイボルト。
これっすね。
速効性があります。
ただ、自律神経失調症の症状がすぐに改善するか?というと、そういう速効性は「?」ですし、自分の中では「そこまではないかな?」と思ってます。
筋肉がほぐれて、視床下部血液の流れが改善し、
気が付いたら
「あ、そういえば最近楽だわ」
という感じの改善の仕方だと思っていますし、そういう経験則です。
というのも、当院の“売り”は腰痛・坐骨神経痛の改善です。
腰痛・坐骨神経痛の施術をしている中で色々お話をお聞きして、付随するお体の不調に対応していたら自律神経失調症が改善されたケースが多々あった、というパターンですから。
ただ、大きなポイントとして挙げるなら
なぜ、自律神経失調症を起こすほど鎖骨部分の筋肉が固くなってしまったのか?
鎖骨部分の筋肉が、そこ単独で固くなったのか?
どういう風にしていると鎖骨部分の血行が悪くなるのか?
大サービスです。下の絵は上位交差性症候群の方の外見です。
こういう方の多くに下記の症状が見られるそうです。
自律神経失調症でお悩みの方って、常日頃こういう姿勢でいらっしゃいませんか?
「あぁ!姿勢が悪いからか!」
いやいや、そりゃ短絡的過ぎます。
「どういう性格の人がこういう姿勢になりやすいですか?」
という事にも起因するかもしれません。
そういう人が
「レントゲンやMRI撮って画像みたけど、わしゃよぉ分からん」
とお医者様に言われたら、どう思われるでしょう。
なんなら
「そういう場合は脳神経外科に行ってください」だとか
「心療内科に行ってください」
なんて言われたら?
「えぇー!俺(私)って精神病なの?」
と、ますます落ち込みませんか?
自律神経失調症の原因にストレスがあると言われます。
ますますストレスになりませんか?自律神経失調症の症状が悪化しませんか?
そういう負のループを断ち切って、改善するためには?
一見すると心の問題に見える自律神経失調症の症状が、実は筋肉や体から来ている事もあるとすればどうでしょう?
表に現れる症状と、それについている病名(?)に惑わされてはイケない
表に現れる症状が同じでも原因は違う
今回は、そんな院長日記でした。