こういう仕事をしているため、ついつい買っちゃうんです。
(ん?決して、宮崎美子さんのグラビアがー!じゃないですよ^^;)
「おぉっ!これは読まねば」ということでゲットしました。
(確かに、いくつになられても宮崎さんの笑顔はステキ・・・ちゃうわっ!)
なんと、巻末近くとは言え、8ページもの大特集です。
で、なになに。
① 自分で出来る「最先端治療」 トリガーポイントを押せ
② 腰にもひざにも即効 「骨ストレッチ」驚きの秘密
③ アメリカ最強のトレーナーが断言 「腰が痛いなら、いますぐ立ちなさい」
④ 「脊柱管狭窄症」は原因じゃない 痛みの根本は「心」からくる
の四本柱。
曲がりなりにも「腰痛・坐骨神経痛」の施術を掲げる者の一人としての感想です。
中には同意出来る記述部分もありますが、全体の感想とすると「危険」です。
YouTubeやSNSで見かけるモノと同じです。要するに
「そういう面もありますが、全ての腰痛がそうではありません」
「週刊誌に書いてあるからと言って、それがあなたの症状と同じモノというワケではありません」
以前(今もあるのかな?)、タケシさんの番組で「家庭の医学」ってのがありました。
我々みたいな者からすると
「なるほど。ちょっとした症状の中に、こんな重大な病気が隠れていることもあるんだなぁ」
と、すごく勉強になった番組でした。今でも、DVDに残している回もあります。
ただ、テレビの怖いところ。
これを観た一般の視聴者の方に
「あぁっ、これきっとワタシだわぁ。ワタシってば、こんなヒドイ病気なのよ。だから、こんなにツラいんだわぁ」
と思われる方が多くいたそうです。その思いが行き過ぎると
「今ワタシを診ている医者は(テレビに出るようなエライ先生じゃないから)ワタシのこの病気を見逃しているに違いない。そう、きっとそうなんだわ。だって、私はこんなにツラいんだもの」
と思い込み、担当のお医者様を非難したり、行く病院を変えたり・・・なんなら、「テレビで観た病名」を言ってくれるお医者様に出会うまで、延々とドクターショッピングを繰り返し、そのためにドンドン症状が悪化したり、なんてことも。
もちろん、中には「家庭の医学で観た病気」のケースもあるでしょう。担当のお医者様が見逃していたりすることも。ただ、
「中には」=「まれには」です。
もちろん、だからといって「仕方ないから諦めなさい」なんて言いたいわけじゃありません。
けど、そういう場合はお医者様に聞いてみて下さい。
「ワタシって、〇〇(「家庭の医学」で観た病名)とかじゃありませんか?」と。
「〇〇じゃない」ことを証明するのは「悪魔の証明」と言われ、現実的には不可能です。
もし、「違います」と言って「そうだった」場合、そのお医者様は存在を問われますから、
「違います」と言うのはお医者様にとってもそれなりのリスクがあることです。
けど、お医者様が
「違います」
とおっしゃられるのなら、先ずは信用するしましょうよ。
けど、人は往々にして
「ワタシは特別な存在なの。そう、テレビで観た、テレビに出るようなエライ先生にしか見つけられない病気を持つ特別な存在なの。きっと、そうに違いないわ」
と思いたがるフシがあります。まるで、SMAPの歌のように「自分は特別なんだ」、と。
恥ずかしながら、自分にもあります。だから、こうやって週刊誌の記事に
「それは違うぞ」
的なブログを書いてるんです^^;
ただ、特別だと思ってるからというより、解剖学や生理学などから考えて
「フツウーーーー!」
のことだから、それを仕事にしているものとして見過ごせないもので。
次回からは、①から④のそれぞれについての所見を書かせていただきますね。