大谷選手の肘のケガもある意味慢性痛???

反省を込めての独り言

長年の慢性症状でお困りの方から、ある事を言われました。で、ついつい口をついて出てしまいました。

「『こないだやってもらったけど、翌朝起きたら頭ボサボサやったから、他の所にも行きよんよ』って言われたら、どう思われますか?」って。

いや、ある事を言って下さる時点で、素直なお方なんです。悪気ゼロなんですよ。来て下さってる事自体、期待してくれてる証拠なんです。

だから、反省してます。

ちなみにその方のご職業、理髪師さん。

なんてのをFacebookに書かせてもらいました。

 

前から、この患者様には色々説明はさせてもらったんです。

「必ず症状は戻ります。戻って来るのと、治療するのとの追いかけっこで先ずは症状を抑え込みましょう。で、その後、再発しない体つくりを・・・云々」

けど、なかなかご理解いただけてなかったみたいです。

 

で、思いました。

これじゃ上手く伝わんないんです。じゃ、どうする!?

 

ここでスーパースター、大谷君に登場してもらいました。

今年は肘の治療で、打者に専念されるとのこと。

では・・・えっへん<(^^^)>

 

「こないだやってもらったけど、翌朝起きたらまた痛かったから、他の整骨院や針の先生ん所にも行きよんよ」

「なるほど。そうなんですね(この一言、結構ショックで落ち込むんです)」

「なかなか、良ぉならんのよねぇ」

「そうなんですよねぇ。ちなみに、大谷選手っていますよね。去年、肘をケガして今年は投げずにバッターに専念するんですって」

「そうなんよぉ。無理せんと頑張って欲しいわぁ」

「ですよねぇ。で、大谷君の肘って何でケガしたんでしょうねぇ。あんなにトレーニング頑張ってんのに」

「そりゃ、一生懸命投げてたからじゃない?」

「ですよね。いくら入念にトレーニングして、節制した生活送ってても、痛めちゃう時は痛めちゃうんですよ。いわゆるオーバーワークってヤツですけど、それってワークをオーバーしないと誰も分からないケガなんですよね」

「そりゃそうよ。本人も分からんよねぇ」

「てことは、肘のケガ(痛み)は一瞬にして起こったんですが、その原因はずっと蓄積されてたってことでしょ?」

「そうやね」

「〇〇さんの痛みもそうなんです。痛みは急に来た感じだと思うんですけど、その原因はずっと蓄積されてたからだと僕は考えてるんです」

「そ、そうね」

我々世代だと忘れられないあの音「ピシっ!」という破滅の音が・・・

「大谷君みたく、投げるのを一旦やめて治療に専念出来れば、必ずスケジュール通りに復活出来ると思うんですけど、これ、投げながら治すって・・・どう思いますぅ?」

「そ、そりゃ、難しいわねぇ。じゃ、私のは治らないの?」

「いやいや、〇〇さんの痛みはケガみたいに何かが切れたとか壊れたんじゃなくて、『ホニャララがホニャララでホニャララ(解剖学や生理学に基づいてちゃんと説明できるかどうか、ここ大事です!)』になって起きてますから、それを解決すれば必ず良くなりますよ」

「てことは、今の仕事をひと休みした方がいいのかしら?」

「うぅ~ん、もちろん、それが出来たら回復は早いと思いますよ。思いますけど・・・」

「思いますけど・・・?」

「もし、それで良くなったとしても、『お仕事に復帰したらまた痛くなった』では意味が無いと思うんです。いや、何なら、今のままお仕事に復帰したら必ず再発すると思います」

「えぇ!!そんなぁ」

「だって、大谷君。前回手術して治って、またケガしたでしょ?なんでですか?」

「そりゃ頑張って投げたからじゃない」

「そう。〇〇さんも、治ったらまた頑張ってお仕事するでしょ?大谷君のようなケガじゃないにしろ、今の痛みの原因が今までのお仕事や生活の蓄積なんですから、それが蓄積したらまた痛みが出ます。だから・・・」

「だぁかぁら・・・?」

「お仕事をしながら治していくのがベストなんです。お仕事をしながらでも痛みが出ない状態にし、日常生活の中で痛みを再発させない工夫やメンテナンスを取り入れていくことが大事だと思うんです」

「そっかぁ」

「大谷君にしたって、いつまでも今までのようにはいきません。前回は手術してリハビリして大活躍しましたが、今度はどうか?だって、前回の手術の時より年齢を重ねてますからね。今まで以上に、もしくは、今までは違った慎重な体つくりと手入れをしていかないといけないはずです。悔しいけど、人は誰でも加齢しますから。大谷君だけ減齢ってわけにはいきませんからね。ベンジャミンバトンみたく」

「メンジャミンバトン???」

分かる人いるかなぁ・・・w

ま、最後のは置いておいて^^;

 

大谷君もいつかは引退します。年齢には勝てません。

もし勝てるなら、イチローだって松井だって落合、王さん、長嶋さんだって今も現役でやってます。

 

痛みの原因を作ってきた日常生活を送りながら治すことの大変さ、理解していただけると嬉しいです。