さてさて、今度は第四弾
アメリカ最強のトレーナーが断言「腰が痛いなら、いますぐ立ちなさい」
です。
お!これは共感出来そうよ、と読み進めます。
記者さんによると、「左腰の痛みは年始にはおさまった。だが座っていると、腰の奥に何となくダルさを感じる」とのこと。
で、「いつ激痛が再発してもおかしくない、不穏な感じがする」そうです。
そうそう、それこそ記者さんがヒドイ腰痛になった原因なんですから。
そこに、同じ部署のスポーツマンのSさん登場。曰く
「腰、大丈夫っすか?(中略)僕みたいに立って仕事すればいいのに」
おぉ!そう来るか。けど、間違いじゃないと思います。
ただ、立ったまま仕事をするのが絶対的に正解かと言われると・・・う、うん。100点満点とは言えないなぁ・・・です。
そこで、この記事にはアメリカの理学療法士さんケリー・スターレットさんが登場します。
書籍「『座りすぎ』ケア完全マニュアル」を紹介しながら。
です、です。
いつも使ってる自分なりの表現をさせて頂くなら「”ぱなし”の落とし穴」です。
慢性腰痛にし、ぎっくり腰のような急性腰痛にしろ、重いモノをもったり、激しく腰をひねったりして起きることって実はあまりありません(と、自分の20年近い施術経験から思います)。むしろ、何気ない時におきたり、最初は「あれ?ちょっとおかしいかな?」程度の痛みや違和感が気づいたら激しい痛みになんてことが多くあります。
それこそ、朝起きたらとか、夜中トイレに行こうとしたらみたいな時に。
筋肉が弱ったからとか、急に太ったからとおっしゃられる方もおられますが、自分は口では「そうなんですか」と言いつつ、心の中では「いやいや違うな」と思ってます。さらに言うなら、お若い頃にスポーツを頑張ってらした方ほど症状がキツく痛みが長引くように感じます。
「ん?だったらやっぱ、筋肉が弱ったからじゃないの?」
と思われるでしょうが、筋肉が弱ったからが原因なら、スポーツをしたことがなくて元々筋肉が弱い人はみんな腰痛になってますか?
ね、そういうことなんです。
そういう意味で、ここで書かれている
「腰が痛いなら、いますぐ立ちなさい」
は、ある意味正解です。
ですが、立つ事自体が困難な腰痛もあります。そういう場合「立ちなさい」は鬼のような命令です。
少しツラくても立てるのであれば、自分も是非立った方がいいと思います。
とは言え、腰痛によっては「立つ」ことよりもゆっくりしゃがみ込んだりした方が良いものもあれば、「立つ」事でさらに痛みが悪化するモノもあります。
前にも書きましたが、こういう特集やテレビ番組の怖い所がここなんです。
読者や視聴者にインパクトを与えるために極端なタイトルをつけて、そのタイトルに沿った文章・内容がそこで紹介されますが、みんながみんな該当するわけではないんです。
ですから、皆さんに注意していただきたいのは、「こういうのを安易に鵜呑みにしないように」ではなく、やってみて「いや、やっぱりツラい」とか「え?こんなに痛いのにしなくちゃいけないの?」という状態なら決して無理してやらないようにしてくださいね、ということなんです。
中には、本やテレビで紹介された方法でも治らない自分の症状って異常なのかしら?と変に悩まないでいただきたいんです。
その方法があなたの症状には合ってない、というだけの話なんですから。
鼻水が出て困っている時、風邪薬を飲んでも治らないから悩むとしても、その鼻水が花粉症で起きてたらおさまりませんよね。
そういうことです(・・・ん?おさまるのかな^^;ま、いいや。伝わったでしょうか?)