適度な運動がダイエットにいいですよ
・・・残念ながら、というお話じゃないんです。
我々のような治療院や病院でも言われません?
「適度に運動しましょうね」と。
で、心の中で思っていません?
「(適度ってどのくらいやねん!)」と。
適度ってどのくらいやねん!
常日頃ハードな運動している人なら「適度」と言われると、なんとなく分かるかもしれませんが、だとしても
「今の自分の症状にとっての『適度』ってどのくらいやねん!」
となるんじゃないでしょうか?
以下は当院で診させていただいている患者様についてのお話ですから、
「そうか!じゃ、俺も(私も)」とはならないで下さいね。
ぎっくり腰にしろ、“いわゆる「坐骨神経痛」的症状”にしろ、
筋肉が関係して起きている場合、適度に動いた方がいい場合が多々あります。
(ね。この時点で考え方が違う先生や治療院があります、ていうか多いですから)
けど、どうです?
「動けないくらい痛いから来とんのやないかいっ!」
という方に適度もクソも(失礼^^;、ナニも)あったもんじゃないでしょう。
自分はこう考えます。
「痛みが改善して、動けるようになったら適度に運動しましょうね」と。
じゃ、それまでは絶対安静なの?と言われると、そうは問屋が卸さないのが「筋肉が関係して起きている痛み」の場合なんです。
「廃用性症候群」なんて言葉、聞いたことありますか?
例えばですが寝たきりのお年寄りの方は、そのままでいると筋肉が萎縮したり、その影響で関節が拘縮したり(固まったり)してしまいます。進行すると心肺機能にまで悪影響が及びます。
とすると、ナニもしないでジッとしているというのは、もしかしたらその痛みは改善するかもしれませんが、動き始めたら再発したり、その他の場所で不具合が生じる可能性があります。(というか、ほぼそうなるのではないかと当院では考えますが)
「じゃぁ、どうすんの?」
当院ではこうご指導しています。
「どーしてもせなアカン事だけはして下さい。もし痛みが軽くなったとしても、『じゃぁ、今のうちに痛くて出来てなかった事をしよう』としないで下さい」
で、患者様とのコミュニケーション度合い(距離感)の上でですが
「ついついしてしもて(ついついやってしまって)痛ぁなった言うても、知ったこっちゃないですよ」と。
「どーしてもせなアカン事って何?」ですか?
それは人それぞれです。
人によってはお仕事かもしれません。
そのお仕事が原因で痛みが出た場合であっても、休むわけにいかないのであればやって下さい。ただ、その前提として「なぜお仕事で痛みが出ているか」を説明します。それを“また伝え”になりますが、職場でご説明いただいても休めないのであれば、です。
ご理解をいただけるようなら、休んでください。
人によってはお家での家事かもしれません。
ご家族で分担出来るものがあるのなら、してもらって下さい。どーしても俺(私)じゃなければならない事があれば、それはして下さい。その動作が痛みを誘発することがある場合は、しっかり説明させていただきますのでそれ(痛みの再発・継続)はご理解ください。
職場やご家族やご理解が得られて、ほとんど何もしなくていい状態になったとしましょう。
「え?ナニもしないってことは廃用性症候群になっちゃうんじゃない?」
あ・の・で・す・ね、極論に走らないの。
冷静に考えましょ。
「寝たきりのお年寄りの方は」って書きました。
例えば脳梗塞や重篤なご病気、それこそ筋委縮などで動きたくても動けないんです。。
あなたは「痛くて動けない」「動くと痛い」のではありませんか?
痛くても、トイレ行きません?お風呂入りません?お食事しません。テレビ観にお部屋を移動しません?
脳梗塞や重篤なご病気、それこそ筋委縮などの方はしたくても出来ないんです。
トイレ、お風呂、食事などなど
要するに「どーしてもせなアカン事」をしながら治していくんです。
減量に置き換えましょう。
何にも食べず飲まなかったら?体重、落ちますよね。落ちて目標体重になったとして、
「やったぁ!」
と食事を元に戻したら?
ね?
食べながら体重を落とすことがポイントなんです。
ただ、目標体重になったからといって、アイスクリームをがんがん食べたら?
でしょ?
☆ 「適度に運動しましょうね」は
「どーしてもせなアカン事だけはしてください」
「減量しますけど、どーしても食べなアカンものは食べましょう」
☆ 「痛みが改善して、動けるようになったら適度に運動しましょうね」は
「どーしてもせなアカン事が痛み無く出来るようになったら、今まで出来てなかった事を徐々にしていきましょう」
「目標体重に達したら、ちょっとずつ気をつけながら食事を増やしていきましょう」
ということになります。
そして
☆ 「ん?ちょっと体重が増えて来たなと感じたら、食事を気をつけたり、運動したりしましょう」は
「ん?ちょっと(痛くはないけど)変な感じがするなと思ったら、メンテナンスとして診させてくださいね」
という営業トークになったりします。