「自転車乗ってると右脚がシビレてくるんよ」
60代とは思えない若々しさのAさん、男性です。
「医者は坐骨神経痛じゃ言うて、どうしても言うんなら手術じゃぁ言よんじゃけど、普段は何ともないのに、わざわざ手術いうのも嫌じゃなぁ思ぉとるんよ」とのこと。
そりゃそうですよね。自転車乗ってる時のためにわざわざリスクをおかすのも考え物です。
ただ、Aさん。唯一の趣味といっていいのが自転車で、一言で自転車っつうても
「こないだは四国カルストを自転車で走ってきたんじゃ」
というレベルの強者、猛者。
乗ってらっしゃる自転車も、一台ん十万。
あ、ちなみに場所は↓
まだまだ、自転車を楽しみたいのに、走るたびに右脚のシビレがあったのでは堪ったもんじゃありません。
お医者さんが手術と言えば言うほど俄然ファイトが湧いてくるひねくれ者の私。
人呼んで(と、自分で言ってるだけですが)ストーカー問診法発動です。
「で、Aさん、走り始めてどのくらいでシビレてきます?乗ってすぐとか、何分くらいで、とか」
「う~ん、ハッキリはせんけど、2時間くらいかのぉ。けど、全然出ん時もあるんよ」
「(マジで!2時間も乗りっぱなしでいられるんかいな!どんな60代やねん^^;)なるほど。で、どの辺がシビレてきますぅ?」
「そぉじゃのぉ、つま先じゃったり、足首から下全体じゃったり、そぉこぉしよったら、ふくらはぎ、特に後ろから外側ら辺がジンジンして来るんよぉ」
「(まさに、デルマトームの図に合致する感じやなぁ)なるほどですね。で、太ももはどんなですか?」
「太ももは・・・あんまり感じんなぁ。まぁ、もっともっと走っとると脚の付け根から下もシビレて来るんじゃけど」
「(もっともっと、て・・・2時間以上も走るんかい^^;)その時、腰はどうですか?」
「腰ゃ別にぃ、じゃなぁ。お尻は痛いぞ、そりゃ。ズーっと座りっぱなしじゃからな(笑)」
「ははは(笑い、当たり前じゃ!w)」
けど、だいたい分かりました。
(今回、ストーカーはあまりしつこくなくてすみそうです)
「とすると、Aさん、あれですかね。さぁ休憩しよか、と降りた時に、しばらく脚がフワフワしてる言うか、力が入りにくい言うか・・・逆に、ちょっと歩いたら元に戻るみたいな感じですぅ?」
「ほうほう、それそれ。そまでは何や、シビレるのもあるけど、何か置き場のない痛み、だるさみたいな感じがしよるんよ」
OK!ほぼ確定です。手術の必要ナッシン!
あそこと、あそこが自転車乗ってるとこうなって、それが2時間とか長い時間ズーっと続くから、アレがこうなってそうなると・・・そりゃ、シビレるっしょ。という事は、あそことあそことあそこが、自転車乗ってる間くらいじゃあぁならないようにすればいい。要するに、左脚と同じ状態になりゃぁええ!っちゅうことです。
で、治療開始。
そんでもって、終了・・・といっても、施術の効果が分かるためには、自転車乗って2時間くらい走ってもらわないといけません^^;
「Aさん、とりあえず今日は『ここが怪しいなぁ』と思うところを治療してみました。問題は、今度自転車で走ってどうか?っちゅうことです。だもんで、次、いつ走ります?」
「おぉ、この日曜日にまた行くぞ」
「マジっすか!この暑いさなか。どこですか?」
「しまなみ海道をちぃとな」
「ちぃとな、ちゅうても大島行って帰ってくるレベルちゃうでしょ?」
「まぁ、気が向いた所までじゃわw岩城橋が出来たぁ言よったから、その辺まで行ってみよかとは思いよんじゃけどな」
「(て、何キロあんねん!ま、Aさんなら、そう来るわな^^;)んなら、来週また教えてもらえます?で、どうやったか、を。今までやったら、このくらい走ったらシビレてたけど今回はどうやったか。一番嬉しいのは全然大丈夫なかった言うのやけど、多分そうは問屋が卸してはくれんと思うんよ。2時間じゃったのが3時間じゃった、とか。2時間でシビレはしたけどシビレ度合いがどうじゃった、とか。シビレた場所がどうじゃった、とか。色々あるぅ思うけんね」
「そんなもんかいのぉ」
「そりゃそうじゃろ。何年自転車乗って、何年シビレてんねん、言う話じゃしw」
「ま、そうじゃわな」
「じゃから、一回治療してバシっとなくす、言うんじゃのぉて、何回かやってるうちに『そういや、最近あんまりシビレんなぁ』いう治り方する思いますけん。柔軟体操にしたって、一回柔軟体操したら体柔らかなるかぁ言うたら違いますやろ」
「まぁ、そやなぁ」
「治療の回数の目安は、この日曜の結果次第っゆうことで、ね」
さて、来週どんなお話が聞けるでしょうか?ちょっとワクワクです。
ちなみに「岩城橋」は今治を出て、大島、伯方島、大三島、生口島、因島に降りて島の反対側のフェリーに乗って生名島渡りぃの、生名島の反対側にある岩城島との間に出来た橋です。以前、自分は車で行ったことはあります^^;