よくよく自分はひねくれ者だと思います。
専門学校の時、定期テストが近づいてきたある日、関係法規の授業を持ってくれていた先生の言葉。
「ま、皆さんは解剖学や生理学、で当然柔道整復理論に実技や他に色々頑張らんとアカン科目がたくさんあるんですから、僕のテストは普通に勉強したら絶対“可”がとれるけど、100点とろうと思ったら厳しいぞ、というテストにはしておきますね」
アフォですね。こういうのに火がつくんです。
で?
はい、100点とっちゃりました。
数年前のことです。
自分が加入している治療関係の協会で、
「どんな事でも聞くことが大事です。質問しないのは問題意識がない証拠」
と言う代表に、我ながら「そんな事聞くぅ?」みたいな初歩的な、それでいて誰からも「あぁ、なるほど」という答えをもらえていなかった質問を投げかけました。
当院に出入りしている業者さんも、他の治療関係の方々も、ネット上にもその疑問に対する答えが見つからなかったんです。
「大成しない人に限って、そういうところに拘(こだわ)るんですよ」
そう来るか。
アフォですね。こういうのに火がつくんです。
おかげ様で、その後一切質問していません(キリっ!
その代わりに、考えました。もちろん調べもしましたが、考えました。
で、自分なりの結論を今は持っています。持論てヤツです。
逆にその方のお話に、一人“ツッコミ”を入れてます。
「神経が圧迫されて・・・」???
「電気刺激で椎間孔の圧迫がとれて・・・」???
「〇番と〇番の椎間が圧迫されて痛みが飛んで・・・」???
ま、言ったもん勝ちですね。
色んな症状の方が来られます。
お怪我、慢性痛、体の不調・・・“持論”を元に推測を立てて施術し、その結果を元に施術を展開していくのが、僕の今のやり方です。
上手くいくこともあれば、「ゴメンナサイ」という事も。
「立位での前屈で、以前は手が床についていたのに、今は太ももの裏が突っ張って届かない」という患者様。
その数日前にコロナ明けよろしく、久々にゴルフをされた70手前の男性です。
「立位前屈でハムに突っ張り感」
同業者なら、「ははぁ~ん、あそこがこうなってんだろうな」と察しがつきまさぁね。
てことで、自分も。
ただ、全然変わらない。
「ん?マジ?なんで???」
「?」マークで頭がいっぱいになりました。
患者様の「まぁ、ちょっと楽になった気がしますね」
のお声に甘えて、「じゃ、次は3日後の土曜日に」
で、今日再びのご来院。
「その後、いかがでした?」
「う~ん、あんまり変わらんのよねぇ」
「そうなんですね(・・・と、平静を装いながら、冷や汗つつーーー)」
「だもんで、ストレッチとかあんまりしてないんですよ」
「了解です。じゃ、今日は違うところからやってみましょう!」
と、9割方やぶれかぶれですが1割方は“理屈ではあり得るな”と考えてある部分を施術したところ、
「あれ!先生、手ぇつきますわぁ」
と。
そっかぁ!教科書的にはあり得んけれども、臨床上は起こりえるんだ。
よし!
「じゃ、引き続きやっていきますね」
相手を研究し、仮説を立ててアクションし、その結果を踏まえて次の手を打つ。
これってアメリカンフットボールそのものなんですよね。
「え!りょーたく、アメフト部入ったん?スゴイやん」
の裏側の「(岡大で一二を争う厳しい部ぅらしいやん。続くぅ?)」の声に火が付いたアフォな自分。
4年間やり切りました。
「え!三和でアメフトやるんか?」
の裏側の「(社会人一部の強豪やで。二部出身のお前にやれんのか?)」の声に火が付いたアフォな自分。
立派に、スターターをゲットしました。
「大成しない人に限って、そういうところに拘るんですよ」
の裏側の「(だからアンタはダメなんだよ)」の声に火が付いたアフォな自分。
嫌いじゃないです(^^;